あなたの働きたいを応援する架け橋 福島県福祉人材センター

福島県福祉人材センター資料集先進事例紹介

職場見学・体験事例紹介③ いわきの里

事業所の方向け

保育所から大学まで地元の学校と積み重ねていく キャッチボールのような交流

社会福祉法人いわきの里
地域密着型特別養護老人ホーム
 サンシャインよしま
  〒970-1145いわき市好間町北好間字外川原33-1 
  TEL 0246-36-6006
 ひなた
  〒970-8035いわき市明治台団地12-19
  TEL 0246-38-3881

種  別:地域密着型特別養護老人ホーム
職  員:61名 
利用定員:58名(各29名)

 

 

 

 

 

見学・体験 広報等 取り組み内容

保育所・幼稚園との交流会、小学校における子ども見守り隊への協力、中学生・高校生を対象にした職業講話、中学生の福祉体験、高校生のインターンシップ、養成校・大学の介護実習など、地域の教育機関と広く関わっています。活動内容は、広報紙やブログで情報発信しています。

 


介護職のイメージを変える職業講話

いわき市立平第三中学校を訪問。
「総合的な学習の時間」で、中学1年生に高齢者福祉の仕事について授業を行いました。

 社会福祉法人いわきの里は、2つの地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」と「ひなた」、ショートステイよしま、小規模多機能型つどいを運営しています。いわきの里では、地域の子どもたちと継続的に関わることを大切にしており、現在いわき市を中心として、3つの保育所・幼稚園、小学校1校、中学校4校、高校2校、養成校・大学3校と連携しています。

 好間第一小学校とは、生徒の登下校をサポートする活動「子ども見守り隊」などを通して交流が続いています。「コロナ禍の際には、小学生たちが手洗い励行ポスターを作って、思いを込めた手紙と一緒に届けてくれました。玄関やお手洗いに掲示して、利用者様や職員に見てもらっています」と理事の村井弘(むらいひろし)さん。

好間第一小学校の保健委員会の皆さんが作成した手洗い励行ポスター。

 中学校・高校に対しては、施設長の畠山勲(はたけやまいさお)さんと村井さんがゲストティーチャーとなり、福祉の職業講話を行っています。生徒たちに施設や介護職についての説明をするほか、いわきの里が独自に制作した「介護職員の1日密着動画」を上映して、実際に職員が働く姿も紹介します。生徒たちからは「介護の仕事の中身を知ることで、つらい仕事というイメージが変わりました」「職員さんが笑顔で楽しく働く様子が印象に残りました」といった感想のお礼状が届いているそうです。ほかにも中学生の福祉体験活動、高校生のインターンシップ、養成校・大学からの介護実習生を受け入れています。

 

 


学校の先生方と「顔の見える関係」を築く

手洗い励行ポスターのお礼を伝えるため、好間第一小学校を訪れた畠山さんと村井さん。

 好間第一小学校との交流は、施設が児童の通学路に位置することから、学校から「子ども見守り隊」への協力を依頼されたことから始まりました。連携においては小さなつながりを大切にし、長い期間にわたり積み重ねることを意識してきたそうです。今では、学校の先生方や地域の方々と「顔の見える関係性」が築けています。

 各学校との取組みは、広報紙『いわきの里だより』およびブログ(運営母体である医療法人 山内クリニックのHP内)で紹介し広報にも力を入れています。職業体験・介護実習を受け入れたときは、生徒たちの熱心に取り組む様子や参加した感想を広報誌に掲載。中学校・高校で職業講話を実施した際には、報告記事をブログにアップ。畠山さんは「受け取ったらまた返すといった、キャッチボールのような交流を常にしていきたいですね。取り組みを広げていくために、自分たちのツールを使って、お役に立てたら」と話します。

 

 


地域に開かれた施設を目指して

サンシャインよしまの駐車場にて開催された、好間保育所との交流会。

 コロナ禍以降、保育所・幼稚園との交流会は、感染対策のために、園児と利用者様の距離を十分に確保して屋外で開催するようにしました。昨年は職員が企画し、施設の駐車場を会場に園児が歌とお遊戯を披露。利用者様は、子どもたちから元気をもらえたととても喜んでいらっしゃいました。「それまで行っていた活動をコロナだからできないと諦めるのではなく、どうやったらできるのかを考えます」と畠山さん。

 様々な取り組みが実を結び、中学校で福祉体験に来た生徒や、介護実習に来た養成校・大学の学生が、いわきの里に就職して活躍されているそうです。いわきの里が目指すのは、地域に向かって開かれた施設。「私たちの発信が地域の方やそのお子さん方、学校の先生方に届き、なにかあったときには相談してみようと思ってもらえたらいいですね」。

           

 

課題や今後の取り組みについて

 

業務執行理事
村井 弘(むらいひろし)さん

 今年度はサンシャインよしまに、福祉体験を希望する中学生が1人来てくれました。コロナ対策のため、福祉体験・職場体験の人数を減らしていましたが、今後はまた広く受け入れていきたいですね。そして私たちのほうからも積極的に学校へ出向いて、介護福祉の仕事や施設のことを伝える講話をより多く行っていけたらと思っています。

 

 

 

 

業務執行理事・施設長
畠山 勲(はたけやまいさお)さん

 社会全体の核家族化が進み、子どもたちが高齢者と接する機会が減ってきています。高齢者と過ごした時間や記憶がなかったら、就職を考えるときに、やはり介護福祉の仕事はなかなか選択肢に入ってこないと思うんです。だからこそ、小さなころから高齢者との関わりを持てるよう、学校・地域との取り組みを増やしていきたいですね。

 

 

 

 

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