職場見学・体験事例紹介① ハッピー愛ランドほばら
事業所の方向け地元小学校との交流や学生ボランティアの積極的な受け入れで“地域に根差した施設”に
社会福祉法人 北信福祉会
特別養護老人ホーム
ハッピー愛ランドほばら
〒960-0653 伊達市保原町字泉町1-1
TEL 024-573-0811
種 別:介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
職 員:106名
利用定員:特養80名
ショートステイ20名
デイサービス30名
見学・体験 広報等 取り組み内容
“地域で困った人がいれば助け合いたい”と施設みずから地域へ働きかけ、子どもからお年寄りまでイベントや見学、ボランティア等、様々な形で“介護に触れる”取り組みを実施しています。
「町たんけん」からつながる交流
特別養護老人ホーム ハッピー愛ランドほばらは、地元の保原小学校と様々な連携・交流を行っています。その一つが2年生の活動「町たんけん」での施設見学です。「子どもたちに一番好評なのが福祉車両の体験です。職員が付いて実際に操作をしてもらうと喜んで、生き生きと活動してくれますね」。そう話すのは施設長の津田(つだ)みどりさん。「町たんけん」後には、小学校から運動会の招待状が届くなど、交流が続くといいます。
新型コロナ対策のため現在は中断していますが、夏休みや冬休み期間は保原小からキッズボランティアを受け入れていました。「職員と一緒に入居者様のお話を聞いたりお茶を飲んだりしてもらいます。子どもたちのパワーに触れて入居者様の生活意欲が高まりますし、子どもたちもおじいちゃん、おばあちゃんを身近に感じてくれます」。
また、地元・伊達市をはじめ県北地区の高校生や大学生等のボランティアも積極的に受け入れています。2023年9月に開催した秋祭りでは、コロナ禍以降久しぶりにボランティアを募集し、11名が参加しました。
地域住民に親しまれる施設を目指して
保原町の住宅街にあるハッピー愛ランドほばらは、2012年の開所当初から“地域に根差した施設”を目指してきました。「高齢者施設ではありますが、高齢者だけではなく、地域に困っている人がいたら大人も子どもも『ハッピー愛ランドに行ってみよう』と思える施設にしたかったんです」と津田さん。このため、保原小から「町たんけん」での協力依頼が来た際に喜んで応じたのだと振り返ります。「キッズボランティアについても、先生に趣旨をお伝えしたらご協力くださいました。施設が目指す姿をご理解いただき、校長先生はじめ先生方が替わってもずっと交流が続いていることがありがたいですね」。
また、学生ボランティアを募集する際は県北の高校や大学等にチラシを送り、掲示板に貼っていただくなどの周知をお願いしています。そうすることで介護に興味・関心がある学生が来てくれるのだそうです。
キッズボランティアを経て介護職員へ
保原小との交流は「介護の仕事に興味を持ってもらうというより、“触れてもらう”ことを考えて取り組んでいます。車いす体験などで入居者様の気持ちになってもらうと、介護の現場を知るきっかけとして入りやすいのかなと考えています」と津田さんは話します。町たんけんの後には「おじいちゃん、おばあちゃんと過ごして楽しかった」といった感想の手紙が届き、その思いが子どもたちに伝わっていると手応えを感じているそうです。
この春、キッズボランティアを体験した保原小の卒業生がハッピー愛ランドほばらに就職することが決まり、「ご縁がつながったことが嬉しいですね」と津田さん。“介護に触れてもらう”取組みは若い世代の心を動かす第一歩となっています。
課題や今後の取り組みについて
施設長
津田(つだ) みどりさん
コロナ禍で中断していた保原小学校さんの「町たんけん」や学生ボランティアの受け入れは再開したので、今後はキッズボランティアの受け入れも再開したいと考えています。
施設見学などのご要望には、できるかぎり対応したいと思っています。また、ハッピー愛ランドほばらが地域の皆さんにとって身近な存在だと知っていただけるような発信もしていきたいですね。
記事PDFのダウンロードはこちら☞ 施設見学事例1_ハッピー愛ランドほばら